スペインリーグの新シーズンは16日にスタートするが、今夏の移籍市場では各クラブが選手補強に高額な移籍金を費やしている。

スペイン紙アスは、移籍市場が閉鎖する9月2日まで2週間以上残る中、スペインリーグの全体の移籍金合計額がすでに過去最高を記録していると報じている。リーグ戦開幕前日の15日終了時の20チームの移籍金合計額は12億6600万ユーロ(約1519億9000万円)となっている(1ユーロ=120円で換算)。

20チーム中トップはアザール、ヨビッチ、メンディ、ミリトン、ロドリゴの5選手を補強したレアル・マドリードで3億550万ユーロ。続いてグリーズマン、デヨングなどを獲得したバルセロナが2億5500万ユーロ、ジョアンフェリックスなどを補強したアトレチコ・マドリードが2億4350万ユーロとなっている。

個人に目を向けてみると、今夏の移籍金最高額はベンフィカ・リスボンからAマドリードに移籍したジョアンフェリックスで1億2600万ユーロ。続いてAマドリードからバルセロナに入団したグリーズマンで1億2000万ユーロ。3位はチェルシーからRマドリードに加入したアザールで1億ユーロとなっている。

一方、ビルバオは唯一選手をひとりも補強していないクラブ。その次に補強費の少なかったのはバリャドリードでわずか100万ユーロ。そして1部に昇格したばかりのマジョルカが500万ユーロである。

現時点でもスペインリーグ全体の移籍金合計は高額だが、パリサンジェルマンのブラジル代表FWネイマールのスペインリーグ復帰、バレンシアからAマドリードへの移籍が報じられるロドリゴの入団が決定した場合、さらにその額が増えることになる。(高橋智行通信員)