久保建英ら6選手…監督が中盤起用に「迷い」地元紙

マジョルカのビセンテ・モレノ監督が、22日にアウェーで行われる1部リーグ第14節レバンテ戦に向け、中盤をどのように構成するかで迷っていると、マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカが21日に伝えている。

同紙によると、中盤の5つのポジションには現在、イドリス・ババ、サルバ・セビージャ、フェバス、ダニ・ロドリゲス、ラゴ・ジュニオル、そして久保建英の6選手のスタメン候補がいるため、モレノ監督はレバンテ相手にどのように組み合わせるかを熟考しているという。

この中でボランチのイドリス・ババ、左サイドハーフのラゴ・ジュニオルは議論の余地のないレギュラーと見られており、それ以外の3つのポジションを4選手で争うことになるとのこと。

しかし、サルバ・セビージャはモレノ監督が率いるここ3シーズンのベースとなる選手であるため、休みを与えるとは考えにくい。もしサルバ・セビージャをスタメンから外した場合、チームはより直線的で攻撃的なスタイルのプレーを選択できるが、モレノ監督にとって、サルバ・セビージャを擁することで常にプレーのバリエーションを増やせるのはポジティブなことになっているとのことだ。

サルバ・セビージャはここまで、経験豊富なベテランであること、クオリティーの高さや優れたプレービジョンによりチームに多くのものをもたらす絶対的なレギュラーとなっている。しかし前節ビジャレアル戦のチームのパフォーマンスを見てみると、ここまで一度も勝ち点を獲得していない苦手なアウェーゲームに再び挑むことになるため、モレノ監督が別の選択をする可能性があることを同紙は伝えている。

ビジャレアル戦を除き、モレノ監督は基本的に、イドリス・ババをワンボランチ、サルバ・セビージャをその少し前に配置してプレーのオーガナイズとつなぎ役、ダニ・ロドリゲスとラゴ・ジュニオルをサイド、フェバスをトップ下としてプレーさせてきた。

そんな中、モレノ監督がシーズン中に行った主な変更は、フェバスに代えて久保を起用し、ダニ・ロドリゲスを中央に移してプレーさせたことである。このシステムの場合、サルバ・セビージャのおかげによりチームは試合を通じてボールをコントロールし、慎重にプレーを構築し、よりゆったりとしたリズムでプレーすることができる。

一方、ビジャレアル戦ではサルバ・セビージャを出場停止で欠いたことにより、モレノ監督は中盤の全選手を本来の位置で起用することができ、イドリス・ババとフェバスをダブルボランチ、ダニ・ロドリゲスをトップ下、久保とラゴ・ジュニオルをサイドに配置していた。これによりマジョルカはダイナミックで爆発力のある縦に速いサッカーを展開したのである。

サイドでのプレーという縛りのなかったダニ・ロドリゲスは持ち味のスピードと大胆さを存分に生かし、相手ペナルティーエリアまで素早くボールを運んでいた。フェバスもより快適にプレーし、ボールタッチ数や攻撃の回数が多かった。そして久保はサルバ・セビージャが不在を存分に生かし、頻繁に中央でプレーして今季最高のゲームを成し遂げたのである。

このように大きく異なる2つのプレーシステムがあり、レバンテ戦に向けて誰を中盤で起用するかで迷いがある中、今週負傷し全体練習に参加できていないラゴ・ジュニオルが出場できるかが微妙な状況になっている。

ラゴ・ジュニオルは攻撃の核であるため、ギリギリまで回復を待つことになるが、レバンテ戦に間に合わない場合、久保は左サイドハーフで起用されるものと見られている。

(高橋智行通信員)