バルセロナとレアル・マドリードがエスパニョールの新たな至宝であるU-19スペイン代表MFニコ・メラメッド(18)に興味を示しているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が29日に報じている。

ニコは昨年8月15日の欧州リーグの予選でトップチームデビューを果たしているが、それ以降チャンスはない。一方、Bチームでここまで26試合に出場し7得点を記録している。

また英紙ザ・サンは、チェルシーが注目しており、契約解除金に設定されている800万ユーロ(約9億6000万円)を支払う準備があると伝えている。一方、バルセロナやRマドリードはそこまでの金額を投資するつもりはないという。

リーグ戦中断前のエスパニョールの順位は最下位の20位。残り11試合で残留圏内の17位セルタとの勝ち点差は6と厳しい状況になっている。さらに新型コロナウイルスの影響により、財政面で大打撃を受けているため、クラブはチームの活動が停止されている期間、一時雇用調整を申請し、選手の給料を70%削減する予定でいる。

エスパニョールはこのように経済的に苦しい状況にあるため、ニコとの契約は2023年まで残っているが、移籍交渉を促進する可能性があると、ムンド・デポルティボ紙は伝えている。(高橋智行通信員)