サッカー元日本代表で68年メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏(76)が26日、60歳で亡くなった元アルゼンチン代表のスーパースター、ディエゴ・マラドーナさんの死を残念がった。

対戦や対面したことはないが「86年の(ワールドカップ)メキシコ大会の時も見ていたから、本当にすごい選手だと分かった。イングランドとの試合なんて、特にすごかったよね。ハーフラインから5人を抜いてゴールを決めて、なんてこんなことが出来るんだと驚かされた」と懐かしんだ。

元ブラジル代表で「王様」と称されたペレ(80)とも比較。「ペレは本当に何でも出来る選手だった。マラドーナを見て、また、何でも出来る選手が出てきたかと思った。世界はすごい。ただ、もうちょっと細身だったら、もっと活躍出来たと思う」。

ガッチリとした体形に加え、現役終盤や引退後は不摂生などによる体重増加で入退院や手術を繰り返した時期もあった点を指摘。一時は120キロを超えた体重で心臓に負担がかかり、突然倒れて生死をさまよったこともあった。

「サッカー選手、アスリートとしては、良い手本ではなかったかもしれないね。でもスーパースターには長生きしてほしかった。メキシコ五輪の日本代表メンバーも、すでに半分くらいになってしまったし、こういうニュースは本当に寂しい」と心を痛めた。