レアル・ソシエダード所属の日本代表MF久保建英(21)が、エルチェ戦で今季リーグ5点目とを奪った。スペイン移籍1年目、マジョルカ時代の2019-20年シーズンの4点を上回るリーガでのキャリアハイ。日本代表合流を前に弾みをつける一撃となった。

4-4-2の右FWに入り、公式戦3試合ぶりに先発復帰。リーグ戦で4位に位置するチームだが、欧州リーグ決勝トーナメント1回戦でローマに屈するなど公式戦直近6試合は未勝利と苦しんでいる。だが久保がチームに勢いをもたらした。

前半5分、久保はMFダビド・シルバのパスから左足でシュートを打ったがゴール枠を外れた。続く9分にもシルバとのワンツーから左足シュート。これもゴール枠をとらえられなかった。それでも立ち上がりから久保の動きは軽快だった。

同33分には右サイドをドリブルで縦に仕掛け、同34分にはクロスボールで好機を演出した。同40分には左足ミドルシュートでゴールを脅かす。チームに勢いをつける久保。その予兆通り、ゴールが飛び出した。

後半3分にシルバのスルーパスから抜け出すと、左足で冷静にゴール枠に流し込んだ。均衡を破る先制点。2人のあうんの呼吸が、ようやく結実した。

久保は献身的に守備に走るなど、攻守に渡ってチームに貢献。そして1点リードで迎えた後半33分にシルバとともにピッチから下がった。

試合は後半45分にバレネチェアが右足で追加点を奪い、2-0として終了した。公式戦7試合ぶりの勝利となった。

くしくも久保がゴールする10分前には、イングランドのFA杯でブライトン三笘薫もゴール。同じ青と白の縦縞ユニホームを着る「サムライブルー」2人が共鳴した。

久保はエルチェ戦終了後に帰国し、日本代表に合流。新生・森保ジャパンのキーマンとして、三笘らとともに24日にウルグアイ戦(東京・国立)、28日にコロンビア戦(大阪・ヨドコウ)に臨む。