サッカーのW杯北中米3カ国大会を巡り、映像配信サービス「DAZN(ダゾーン)」に批判が相次いだ。新規契約の料金表示に「だまされた」「間違えて契約した」との不満が交流サイト(SNS)上で噴出、同社は謝罪。識者は、消費者を巧みに誘導して契約させる「ダークパターン」の典型例だと指摘し、注意を呼びかける。
「ダゾーン間違えて契約して凹んでる。W杯だけ契約したかったのに年間契約」「プランにだまされて年間契約を結ばされました」。開幕前後、新規契約者とみられる人の怒りや落胆の声が次々とSNSに投稿された。
問題となったのは、国内外のさまざまなサッカーが見られるプランで、W杯は全104試合を生配信するという。
このプランの申し込み画面では、月額2600円を最初の3カ月に限り「980円」に割引すると強調して書かれていたが、実際には年間契約で、途中解約でも1年分の計2万6340円がかかるものとなっていた。
画面には、契約期間中に解約手続きをしても毎月の請求は発生し、期間満了後に解約となるといった趣旨の記載もあったが、SNSでは「表示が目立たず分かりにくい」「月単位の契約だと思った」との声が上がった。
ダゾーンは今月、ホームページで「5月30日から6月11日午後8時までの間、一部で月額プランと受け取れる記載があった。深くおわびする」と発表。この期間に契約した人は解約やプラン変更を受け付けるとした。
「消費者を誤認させる意図が感じられる。まさにダークパターン」。消費者問題に詳しい住田浩史弁護士が話す。年間契約なのに、最初の3カ月間だけの「980円」を強調する表示は「不誠実」と指摘。「このようなやり方をした企業は社会的信頼を失うことになる」とした。
ダゾーンは取材に「現状では発表した内容以上の回答は差し控えたい」とコメントした。


