【ナッシュビル(米国)16日(日本時間17日)】日本代表がベースキャンプ地とするナッシュビルの施設が、報道陣に公開された。ジムやサウナ、温冷交代浴の可能な設備がそろう。23年に開設された米プロリーグMLSのクラブ、ナッシュビルSCの練習場を、大会期間中は日本仕様に変更。日本の躍進を下支えする“秘密基地”に潜入した。【取材・構成=飯岡大暉】
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◆ロッカールーム
選手の気分を、ほんの少し味わった。通常、選手と報道陣の導線は別。入り口から、散髪ができるエリアを抜けると、28人+1人のための部屋があった。背番号1から26までが順番に並ぶ。サポートプレーヤーのDF吉田、メンターのMF南野の席も少し離れた場所に設置された。各席にアルファベットで名前が書かれていたが、6番は「ENDO」のまま。負傷離脱した前主将のMF遠藤の思いはそのまま残されていた。追加招集のFW町野は、26番塩貝の隣。発注済みの「MACHINO」のネームはまだ届いていない。練習着はきれいに折りたたまれ、一番小さいサイズは「L」。最大は「3XL」まで用意されていた。
◆バスルーム
別室の森保監督、コーチらスタッフ陣のロッカーを見学し、次の部屋に向かう。ここには三つの風呂があった。ジェットバスが二つ並んでおり、温冷交代浴が可能。疲労回復を促進する効果があり、活用する選手も多いという。通常は練習後、取材エリアを選手全員が通過するが、タイミングはバラバラ。遅くに現れる選手もいる。広報担当者によると「選手がミックスゾーンに現れないときは、だいたいここに長くいる」。負傷した選手がリハビリする際に使う歩行用のプールも設置されていた。隣の部屋には4台のベッドと3台のイス。練習前のテーピングや、練習後にマッサージを受けられる設備が整っている。
◆トレーニングジム
大型マシンが目に飛び込んできた。2メートルを超える巨大な器具が現れた。ウェートトレーニングなどをできるもので、練習前に行う選手もいるという。大小さまざまな重りがあったが、中には「ポンド」表記のものも。分かりやすいように「キロ」への変換表が手書きされていた。装飾も特別。日の丸、エンブレムに加え、代表がアイデンティティーとしている「誇り」「責任」「礼節」「団結」「覚悟」の文字も飾られていた。2階の別室にはランニングマシンや、酸素カプセル、サウナも完備。最新器具も多く、日本協会の関係者は、代表が国内合宿で使う千葉市の「JFA夢フィールド」と遜色ないレベルと明かす。
◆ラウンジ
2階の一室は、普段は出番が少ない。ただ試合前2日前に大きな役割を担う。試合ごとにベースキャンプ地から飛行機での移動があり、練習後にそのまま空港に向かう。普段はホテルで食事するが、移動直前だけはこの施設で腹を満たす。今回はシェフを22年カタール大会から1人増員し3人体制へ。「試合3日前に開催地へ先乗り」「選手と同じ便で移動」「ナッシュビルに常時滞在」と役割分担し、食事を提供する。室内に巨大なテレビもあり、オランダ戦前は選手が他国の試合を観戦。DF長友が「全てレベルが高い。芝も、中の部分も、今までとはレベルが違う。相当過ごしやすい」と称賛。日本の過去最高成績のためには、最高の施設だ。


