陸上の日本選手権は27日、福岡市の博多の森陸上競技場で開幕する。26日は同競技場で記者会見が行われ、男子100メートルで初優勝を目指す多田修平(23=住友電工)が「先行逃げ切り」を誓った。

今大会には「9秒の壁」を突破した自己記録9秒97のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)や、同9秒98の桐生祥秀(23=日本生命)が出場。ハイレベルな戦いが予想されるが、多田も「優勝を目指したい。タイムは意識せずに、勝ちにこだわったレースをしたい」と力強い。昨季は試行錯誤の毎日を過ごしたが、19年は5月のセイコーゴールデングランプリ大阪で10秒12を記録。「スタートから中盤を意識して、他の選手より飛び出したい」と理想の展開に持ち込む。

男子100メートルの予選、準決勝は大会1日目の27日、決勝は2日目の28日に行われる。