【ロンドン=上田悠太】陸上男子100メートルで小池祐貴(24=住友電工)が日本人3人目となる9秒台をマークした。決勝で追い風0・5メートルの条件下、9秒98で4位になった。桐生祥秀(23=日本生命)は10秒13で7位だった。

 

レース後の一問一答は以下の通り

 

-9秒台の感想

「4着かという感じですね」

-記録よりも、4位が悔しいのか

「ここで3位に入れれば、世界選手権で決勝が見えると思って準備をしていた。ほぼ会心のレース。これで4着だったら、実力が足りないんだな、と思いました」

-タイムを見た時は

「自己記録が出てよかったなという感じです」

-9秒台について感じるもの

「特にないですね。自己記録を更新してよかったという感じです」

-予選後は「最後まで集中をして走りたい」と話していたが

「よかったと思う。ほぼ自分の思い描いた完璧な走りだった。あとは日本に帰り、体を鍛え、その体に合った技術をすり合わせれば、世界選手権で、もうひと伸びいけると思う。今後、楽しみ。大きい舞台で自己記録をしっかり出せた。自分の強みは、こういう舞台でしっかり力を出せること。確認になった。ある程度は満足」

-緊張はなかったか

「めっちゃ緊張しましたよ。緊張感がないと僕は体が動かないので。ここで出さないと世界選手権は戦えないと自分で勝手にプレッシャーをかけてきた。ここでベストな走りを出せないようではダメだと臨んだ。自分で自分にプレッシャーをかけ、緊張感を持って走れた」

-今後の目指すタイム

「今後、もうちょっとは速くなると思うが、分からないですね。現状の体ではベストに近い走りはしている。同じコンディションでできるなら、今日の走りよりも、いいレース、いい走り、スピードを出せるように考えていく」

-一緒に走った桐生とは何かを話したか

「『お疲れ』『9秒台出たな』『本当だ』と。(タイムは)出る時は出ますし、たまたまコンディションを整えてこられた、というだけの差。(今後も)お互いにタイミングにベストは出ると思う」

-走りを丁寧に作ってきた成果が出ている

「すごく緊張をしていても、スタートでも落ち着いて出られる。練習の方針は間違いない。その成果が出たレースだった。しっかりアップも丁寧にやって、いいレースができた」

-明日の200メートルに向けては

「落ち着いてやれば、遜色ないレースができると分かった。200はちょっと内側のレースですが、最後まで走り切るイメージを作って。まず世界選手権の参加標準(20秒40)を切らないといけない」