驚異的な日本新が生まれた。男子走り幅跳びで城山正太郎(24=ゼンリン)が追い風1・5メートルの3回目に8メートル40を跳び、優勝した。今季の世界ランキング2位で、16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)の優勝記録を上回る衝撃的なジャンプで、一躍20年東京五輪のメダル候補に躍り出た。92年に森長正樹が出した従来の記録8メートル25を橋岡優輝(20=日大)が1回目に7センチ上回った。それを城山がさらに更新。27年間破られなかった日本記録は40分間で2度も塗り替えられた。

橋岡は1回目に日本記録を更新するも優勝を逃し「負けて、記録も持っていかれて、うれしさはゼロ。でも悔しさは自分の成長につながる」。日大で指導を受ける森長コーチの記録を上回るも、悔しさが募った。これ以外にも3回目にも8メートル21、追い風2・1メートルの参考記録ながら6回目にも8メートル27と高いレベルの記録を並べた。「世界選手権へいい準備ができた」と話した。