ニッカンスポーツ・コムとニコニコ生放送とのコラボ企画で作る「2015年スポーツランキング」ベスト10が決まった。12月8日~11日にニッカンスポーツ・コム上でアンケートを実施した結果、1位にはフィギュアスケート羽生結弦のニュースが、2位にはW杯で大金星を挙げたラグビー日本代表のニュースが選ばれた。

 羽生は11月のNHK杯で記録した世界最高得点がランクイン。記憶に新しいGPファイナルでの記録更新は、アンケートの期間対象外だったが、それでも存在感をあらためて示した。

 トップ10のニュースは以下の通り。


1位:羽生結弦が世界最高得点マーク(11月)

ソチ五輪王者の羽生結弦(ANA)が、世界歴代最高の合計322・40点で優勝した。3度の4回転ジャンプを決めるなど、前日のSPに続きフリーでも歴代最高の216・07点をマーク。パトリック・チャン(カナダ)が13年に出した最高得点を27・13点も更新する史上初の300点超えを達成した。2位との差もGPシリーズ史上最大の歴史的大勝だった。詳細

NHK杯、フリーの演技をする羽生
NHK杯、フリーの演技をする羽生

2位:ラグビー日本代表が番狂わせ(9月)

ラグビーW杯イングランド大会に臨んだ世界ランク13位の日本代表は初戦で同3位の南アフリカと対戦し、激闘の末、劇的な金星をつかんだ。先制点を奪うなど終始主導権を握り、持ち味の体力勝負で終了間際、カーン・ヘスケス(宗像サニックス)のトライで逆転に成功した。日本ラグビーの歴史で最も偉大な勝利だ。世界中を驚かせた大金星は、24年もの間続いたW杯未勝利の苦い記憶を吹き飛ばした。詳細

劇的なトライを決めたヘスケス
劇的なトライを決めたヘスケス

3位:体操日本男子が37年ぶり団体V(10月)

8カ国による男子団体総合決勝が行われ、日本が6種目合計270・818点で、1978年ストラスブール(フランス)大会以来37年ぶりの世界王者に輝いた。日本はエースの内村航平(コナミスポーツク)や白井健三(日体大)らの好演技で中盤までにリードを築いた。最終種目の鉄棒で内村が落下するまさかのミスも出たが、何とか地元英国や7連覇を狙った中国を振り切った。詳細

体操男子日本代表の左から田中佑典、内村航平、白井健三、加藤凌平、早坂尚人
体操男子日本代表の左から田中佑典、内村航平、白井健三、加藤凌平、早坂尚人

4位:浅田真央が復活V(11月)

元世界女王の浅田真央(中京大)がGPシリーズ復帰戦を飾った。ショートプログラム(SP)首位から迎えたフリーは125・75点の3位で合計197・48点。ジャンプのミスが続いたが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の加点で自己最高に並んだ。SPとフリーで3回転半を成功させたのは10年バンクーバー五輪以来。GPは通算15勝目で、連勝記録も最多の「8」に伸ばした。詳細

中国杯、フリーの演技をする浅田
中国杯、フリーの演技をする浅田

5位:オコエ、清宮ら登場で高校野球大人気(8月)

熱戦のうちに幕を閉じた第97回全国高校野球選手権。ニッカンコムアンケートでは、最も印象に残った試合は、大熱戦となった決勝の東海大相模(神奈川)-仙台育英(宮城)戦という結果が出た。また印象に残った選手の1位は関東第一(東東京)のオコエ瑠偉外野手(3年)となった。詳細

甲子園で躍動した関東第一オコエ
甲子園で躍動した関東第一オコエ

6位:なでしこジャパンW杯準優勝(7月)

悪夢の4失点に、なでしこジャパン連覇の夢はついえた。前回大会、12年ロンドン五輪と同じ米国との決勝戦、開始からわずか5分の間にセットプレーから2点を奪われ、16分間の4失点で勝負は決した。高さを警戒する裏をかかれた低いボール、計算された選手の動き。勝利へ執念を燃やす米国の勢いにも押されて、日本が誇る粘り強い守備は崩壊した。詳細

W杯決勝で敗れ肩を落とすなでしこジャパン
W杯決勝で敗れ肩を落とすなでしこジャパン

7位:箱根駅伝で青学大が初優勝(1月)

圧倒的な強さで青学大が初優勝を遂げた。2位明大に4分59秒差で復路をスタート。後続との差を徐々に広げ、10時間49分27秒の驚異的なタイムをマーク。コース変更に伴い参考記録となった従来の最高タイム、10時間51分36秒(東洋大=12年)を2分以上も更新した。2位駒大との10分50秒差も、平成以降の大差優勝記録。06年の亜大以来となる、大会史上16校目の優勝校誕生で「青学時代」の幕を開けた。詳細

胴上げされる青学大・原監督
胴上げされる青学大・原監督

8位:巨人3投手が野球賭博(10月)

巨人は東京・大手町の読売新聞東京本社で緊急会見を開き、福田聡志投手が野球賭博に関与していたと発表した。今年8月から9月にかけ、知人男性A氏の誘いに乗り、夏の甲子園大会、巨人戦を含むプロ野球、米大リーグの試合を対象に賭けを行っていた。負け額が百数十万円に上り、A氏が川崎市のジャイアンツ球場に取り立てに訪れ、発覚した。球団は福田を熊崎勝彦コミッショナーに告発する。A氏を紹介した笠原将生投手とともに、謹慎処分とした。

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左から福田聡志、笠原将生、松本竜也
左から福田聡志、笠原将生、松本竜也

9位:ロシア陸連ドーピング問題(11月)

世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は、ジュネーブで開いた記者会見でロシアの陸上界で組織的なドーピングが横行していると認定し、ロシア陸連の資格を停止し、同国選手の大会出場を禁じる処分を国際陸連に勧告した。反ドーピング態勢が改善されなければ来年のリオデジャネイロ五輪に出場できない可能性が出てきた。詳細


10位:吉田沙保里が13連覇(9月)

女子53キロ級の吉田沙保里(ALSOK)が13連覇を達成した。決勝では3大会連続の対戦となったソフィア・マットソン(スウェーデン)を2-1で破った。五輪と合わせて世界大会16連覇を果たし、個人戦200連勝にも到達した。詳細

世界選手権から帰国した吉田沙保里(中央)ら
世界選手権から帰国した吉田沙保里(中央)ら