団体世界ランク2位の日本は、1次リーグB組最大の難敵となる北朝鮮に3-0でストレート勝ちした。

 開幕から3連勝し、同組3位以内の決勝トーナメント進出を決めただけでなく、1位通過を大きく引き寄せた。

 1番手の石川佳純(22=全農)が、相手エースのリ・ミョンスンに第1ゲームを失ったものの、第2ゲーム以降は強打に加えて緩急を使って相手を揺さぶり3-1で完勝。

 2番手の福原愛(27=ANA)もリ・ミギョンに第3ゲームは4-4から7連続得点で奪い、3-0と圧倒した。

 3番手の伊藤美誠(15=スターツ)もフォアやバックハンドで強烈なスマッシュを連発して、昨年のワールドツアー中国オープンで3-4と逆転負けしたキム・ソンイに3-1と雪辱を果たした。

 8月のリオデジャネイロ五輪でのメダル争いをする強豪だが、国際大会での出場も少なく、前哨戦の今大会での対戦経験は収穫だ。石川が「五輪前に勝てたことは自信になる」と言えば、福原も「この緊張感の中で勝てたことで、五輪でもしっかり戦うことができる。日本にとって、戦術的や技術的にもプラスになると思う」と手応えを得ていた。合宿中から北朝鮮が使用している異質のラバーを入手し、男性コーチ相手に特訓してきた成果が出た。

 3月1日は第4戦タイ戦が行われる。