アジア杯3連覇中で世界ランキング13位の日本は、同40位の台湾に快勝した。プロ野球楽天のオコエ瑠偉(20)の妹桃仁花(もにか、19=デンソーアイリス)が日本代表デビュー。第1クオーター(Q)途中から出場し、合計20分38秒コートに立った。

 憧れの日本代表の舞台に「コートに立ったときは緊張して頭が真っ白になった」と苦笑いしつつも、2本の3点シュートを決め6点を獲得。「3点シュートは自信を持ってできた」と手応えも得た。

 背番号「99」は「目立つ番号にしたかった。なかなかバスケで99番って見ないので」と説明。兄瑠偉の背番号「9」との関連性には「言われるまで全く気づかなかった」と笑った。兄の存在は「ライバルでもあるけれど、一緒に乗り越えて行きたい」と言い、お互いの信頼感の厚さをうかがわせる。オコエは昨季からデンソーに加入したものの、明星学園高時代に傷めた左膝内側側副靱帯(じんたい)のけがの影響で、公式戦の出場も今年1月からと出遅れた。「なえた時もあったけれど、トム(ホーバス監督)がしっかり見ていてくれた」と感謝も口にする。トム・ホーバス監督(51)も良かった選手にオコエの名前を挙げ「とてもおもしろかった。若いしポテンシャルが高い」と代表デビュー戦に及第点を与えた。

 20年東京五輪(オリンピック)ももちろん視野に入れる。「今までは取材とかで言わされていた部分があったけれど、今は東京五輪が自分の目標と言える」。日本代表入りしたことで東京五輪の見え方も変わり、さらなる前進を誓う。