新スコートユニホームの導入などで注目を集めるプロ球団・ヴィクトリーナ姫路だが、ホーム開幕戦で“スコートお披露目”はなかった。

同ユニホームは全22戦中4戦のみの限定着用で、ファンクラブ対象イベント「Venus 4(for) Fan!」として、4戦全部の着用試合を当てたファンに「来季開幕戦の始球式」などプレゼントを用意。3戦を終えて、着用は開幕戦だけだ。

この日はリーグ優勝7度の強豪相手に第2セットを25-19で奪い、セットカウントをタイに持ち込んだが、1-3で敗れた。リーグ戦は1勝2敗となった。

中谷宏大監督(40)は「久光さんのアタッカー陣が強力なのはわかっていて、ディフェンス面では粘り強く苦しめてくれた。ただ、ボールを拾ってからのアタックで点を取りきれなかった」という。

相手にコースを読ませないよう、ライト、レフト、センターと全角度から攻めるシステム作りを狙っているが「(レシーブで)コース中央に高さのあるボールがもっと上がっていれば」(中谷監督)と言い、完成度はまだ高いとは言えない。

アウトサイドヒッターの貞包里穂主将(24)は「スタートダッシュを意識したけど、第1セットで流れに乗れなかった。そのへんが若いチームの課題です」。ただ1人のサウスポーで、ライトから効果的な攻めを見せた田中咲希(24)も「サーブで崩されることが多く、攻撃がレフトからに偏ってしまった」と反省した。