カーリングの世界選手権(30日~4月7日、スイス・シャフハウゼン)に出場する日本代表が28日、オンライン記者会見を行った。メンバーは2月の日本選手権で優勝したコンサドーレ(清水徹郎=36、阿部晋也=44、大内遥斗=21、敦賀爽太=21)に、男子ロコ・ソラーレの中原亜星(21)を加えた5人。26年ミラノ・コルティナダンペッツオ(イタリア)五輪出場に必要なポイント獲得に向け、上位進出をうかがう。

12日からスコットランドで合宿を行い、本番に備えた。スキップでサードの阿部は「この期間できることはすべてできた」と引き締まった表情で話した。セカンドの大内とリードの敦賀爽は世界選手権初出場だが「緊張もありますが、楽しんでやって、いい結果を出せるようにがんばりたい」(大内)と意気込む。

コンサドーレの阿部と清水は、6位以上で北京五輪出場枠が獲得できた21年の世界選手権で9位。約半年後の世界最終予選も6位に敗れ、五輪出場を逃した。今季は3年ぶりの日本選手権優勝と世界選手権での上位進出を目指し、長野五輪日本代表スキップの敦賀信人氏(46)をコーチに招き、特に若手2人の強化を進めてきた。今大会も帯同する敦賀信コーチは「チーム状態はいい。イタリア、スウェーデンと強豪国スタート。そこを勝てればプレーオフの可能性が高くなる」とスタートダッシュを上位進出の条件に挙げた。

22日までカナダで開催された女子の世界選手権にはSC軽井沢クが初出場。3勝9敗の11位で1次リーグ敗退の結果に終わり、26年五輪の日本代表出場の道のりが、やや厳しいものとなった。フォースの清水は「オリンピックに出るためと考えた時には、(今季と来季の)2大会の世界選手権でしっかりポイントを取るのが理想的な形。1ポイントでも多く取って、日本代表としての責任を果たしたい」と、より多くの勝利でのポイント獲得を誓った。