【ボストン(米マサチューセッツ州)30日(日本時間31日)=松本航、藤塚大輔】フィギュアスケート男子の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、失意の夜から再出発した。世界選手権銅メダルから一夜明けて、エキシビションに出演。会場のTDガーデンで超満員の観衆を盛り上げて「しっかり前へ向いています」とうなずいた。

前日29日のフリーは10位と失速。26年ミラノ・コルティナ五輪の出場3枠は確保したが、日本のエースは肩を落とした。ホテルに戻ると父正和コーチらと約45分間のミーティング。2連覇したマリニン(米国)とは40・37点差がついたが「圧巻の演技を見ても、まだ悔しい感情が残っている。まだまだ成長できる。技術と表現を両立できたら、追い付くことはできるんじゃないか」と諦めていない。

一息つくことなくカナダへ移動し、来季に向けた振り付けに着手する。4月17日開幕の世界国別対抗戦(東京体育館)には出場する方向で「今季の悔しい気持ちを全部ぶつけたい」と闘志を燃やす。オフは今大会で封印したが、アクセルを除く4回転で基礎点が最も高いルッツの精度向上をもくろむ。“超速再始動”で夢の五輪金メダルへ歩む。