米4大プロスポーツの中で唯一、日本人が到達していないアメリカンフットボールの最高峰NFLで、初のプレーヤーが生まれる可能性がある。ハワイ大のキッカー松澤寛政(27)。20歳になってから「独学」で競技を始めた超異色のプレーヤーだ。23日にペンシルベニア州ピッツバーグで開幕したドラフト会議で、日本選手初の指名が期待されている。

会場に歴代最多の32万人が詰めかけるなど、米国民を熱狂させているドラフト会議は3日間にわたって開催。2日目の2~3巡目が終わった段階で松澤の名は呼ばれていないが、日本時間の25日深夜1時から行われる最終日3日目の4~7巡目で、全257人の枠に食い込めるか注目される。

指名されれば、体格や身体能力の差が大きく「日本人には無理」と言われ続けていたNFL挑戦史の、最後のページが埋まる。松澤は188センチ、91キロでキッカーとしては見劣りしない。

他の米4大プロスポーツは、NFL以外は既に日本人が到達。野球の大リーグ(MLB)は村上雅則が1964年に、バスケットボールのNBAは田臥勇太が2004年に、アイスホッケーのNHLは福藤豊が07年に初めてプレーした。

野球では大谷翔平のように両リーグのMVPを獲得する選手も現れており、アメフトだけ時計の針が動いていなかった。他競技のパイオニアは次の通り。

▼MLB 日本人初のメジャーリーガーは投手。64年にサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした村上雅則で、同年9月に契約して1日のメッツ戦でデビュー。1回を1安打無失点だった。以来31年ぶり2人目の野茂英雄も95年にデビュー。両リーグでノーヒットノーランを達成した。

▼NBA ポイントガード(PG)の田臥勇太が04年にフェニックス・サンズと契約。同年11月3日、ホークスとシーズン初戦に第4Q途中から10分間、出場した。フリースローで初得点。3点シュートも決めるなど7得点1アシスト。

▼NHL 福藤豊が07年にロサンゼルス・キングスでプレー。ゴーリー(ゴールキーパー=GK)として同年1月13日、ブルース戦の第3ピリオドから途中出場。5本のシュートを打たれた中で4セーブを記録。

▼MLS 4大には数えられていないが、米国で人気沸騰中のサッカーも07年に日本人初の選手が誕生。DF木村光佑がコロラド・ラピッズに入団。同年1月の追加ドラフトで指名された後、正式契約28人の枠に生き残った。9月22日のレアル・ソルトレイク戦に右サイドバックでフル出場。