B1仙台89ERSは横浜ビーコルセアーズに75-86で敗れ、ホーム最終戦を白星飾ることは出来なかった。
それでも、ホーム戦は全30試合で満員、この日もナイナーズイエローで埋め尽くした大勢のブースターから、最後まで惜しみない“大黄援”を浴びながら戦い抜いた。エースのジャレット・カルバー(27)は「本当に全部出し切りました。これまでのシーズンを振り返りながら、雰囲気をかみしめていました」。試合終了のブザーが鳴るとその場から動かなかった。
前日に勝利を収めながらも他会場の試合結果を受け、クラブ史上初のB1チャンピオンシップ(CS)進出への道が絶たれた。キャプテン渡辺翔太(27)は「気持ち的にもダメージはあったんですけど、最後のホーム戦で最後の1秒まで戦うことができた」と振り返った。11勝49敗で東地区最下位に沈んだ昨季から、今季は大きく飛躍。これまでのB1勝利数27勝を大きく更新する35勝を挙げた。今季ここまでB1最多得点の104点と最少失点の46失点もマーク、今まで勝ち星のなかったクラブからも勝利をあげるなど、数々の歴史を塗り替えた。試合後には、今季の功績をたどる映像が映し出され、涙するブースターの姿も。「自分たちと同じ思いでファンの皆さんも戦ってくれた。その後押しがあったからこそ戦えました」と感謝。ホーム戦は勝率7割と数字が物語っていた。
CS進出には届かぬも、今季から指揮を執ったダン・タシュニー・ヘッドコーチ(44)が就任当初掲げた「Bリーグで一番飛躍したチーム」を実現した。2季前に前年度から23勝増やした三遠を上回る24勝を上積みした。残り2試合、アウェーで群馬に挑む。「ダンダンよくなるという歩みを止めることはありません。最後まで自分たちのベストを尽くして、来季につながる何かをつかみ取りたいと思います」。最後までGRINDした姿をみせる。【高橋香奈】


