12R優勝戦は、ここまで無敗だった白井英治(43=山口)がイン先マイで完全Vを果たした。

優勝は前場所若松に続いて92度目。2着に丸岡正典、3着に花田和明が入った。

「節一だと思う」。コンビを組んだ42号機のパワーを引き出した。レース直前に強くなった追い風をものともしなかった。スタートタイミングはコンマ19でも、4カドから強攻した丸岡正典が外から迫っても、冷静に1Mを回ってバックで引き離した。優勝者がファンの歓声に応える水上パレードを終えると、「ミッションクリアーッ」とつぶやいた。センターで不発だった片岡雅裕の姿を見つけると「(スタートが)遅れていたでしょ」と声をかけ、周りが全て見えていた。

前場所若松から、準優終了まで、連勝を15まで伸ばしていた。開催中には10連勝の表彰を受けた。「負けられない状態になったから。ファンの期待に応えなくてはと」とようやく安堵(あんど)した。

この優勝で18日現在の賞金ランクは8位につけ、住之江グランプリ行きが迫る。「あと2場所(津G3、福岡G3)。そこをこつこつと踏ん張らないことには」。やはり一戦必勝を期す姿勢に変わりない。