◆古性優作(32=大阪)全日本選抜、高松宮記念杯、寛仁親王牌優勝

古性が史上2人目のGP・G1年間4冠に挑む。87年の滝沢正光以来となる偉業だ。

10月にはG1寛仁親王牌で今年3冠目を手にして、GPを待たずに獲得賞金2億円を突破。この時の古性には「決勝が4日間の中で一番いい状態で、周回中からいけると思っていた」と確かな自信があった。

今年は2月の全日本選抜で連覇を達成。いきなりGP権利を獲得して、精神的にも楽になった。

ただ、試練もあった。同様に連覇した6月高松宮記念杯では初日に痛恨の落車。心が折れそうになったことは想像にかたくない。しかし、崖っぷちからはい上がって優勝を果たした。この経験値も、古性の強さを支える要素の1つだろう。

今月上旬には岸和田バンクで、脇本雄太や近畿地区の若手らと強化合宿を敢行した。準備は着々。本番までにベストの状態に仕上げて「年間獲得賞金の最高額を狙いたい」という思いを有言実行する。【山田敏明】

◆脇本雄太(34=福井)選考用賞金8位

脇本がGP発祥の地・立川で、山田裕仁に次いで2人目の連覇に挑む。

栄光のチャンピオンジャージーをまとい「今年はグランドスラムを」と目を輝かせて迎えた23年。年明けから破竹の8連勝でG3連続Vと、前途は洋々かと思われた。

だが、連勝に獲得賞金3億円超えと記録ずくめだった昨年と打って変わり、競輪の神様は試練を与える。8連勝後の腰痛悪化に8月西武園オールスターでの落車。肩甲骨骨折などの重傷で3カ月の戦線離脱を余儀なくされ、一時はGP出場に黄色信号もともった。

それから3カ月。若手が音を上げるようなハードトレができるまでに回復し、競輪祭の決勝切符とともに出場枠を死守してみせた。

五輪の舞台も踏み、ここ一番にピークを持っていけるすべを知る。思えば、オールスターを除いて出場したビッグレースは全て決勝進出。“王者の務め”は見事に果たした。

やっぱりワッキーは強かった! 最後に笑うのはこの男だ。【山本幸史】(おわり)