アルビレックス新潟はアウェーで山形に2-0で勝利し、開幕からの無敗を7に伸ばした。勝ち点19で首位をキープ。次節(17日)はホームで金沢と対戦する。

    ◇    ◇    ◇

何度倒されても冷静さは失わなかった。新潟は11日のアウェー山形戦でMF高木のゴールなどで2-0と完封勝ち。試合序盤は相手の強度の高いプレスに苦しんだ。ファウルを受けた回数は前半だけで12回を数えた。7-0で圧勝した東京V戦の90分間で記録した10回を45分間で上回り、試合を通しては今季最多の21回。そのたびにプレーが止まり、リズムに乗れない時間が続いた。

それでもボールをつないで攻めるという自分たちのスタイルを貫いた。MF本間は得意のドリブルで仕掛け続けた。前半は止められるケースもあったが、後半からは徐々に盛り返し、攻撃の起点になった。後半11分には鋭い出足で相手ボールを奪い、フリーで走り込んだ高木のゴールを冷静なプレーでアシストした。

球際の攻防では1歩も引かず、その上でチームのファウル数を相手の半分程度の12回にとどめた。イエローカードも山形の2枚に対して、新潟は今季3度目の無警告試合。同じようなスタイルで戦う山形を相手に地力の違いを見せつけた。【石川秀和】