MF島田の左足から待望の今季初ゴールが生まれた。J2アルビレックス新潟は6日、ホームでジェフユナイテッド千葉に1-2で競り負けたが、新潟の誇るレフティーが前半22分に今季チーム初となる直接FKゴールを豪快にたたき込んだ。左利きの選手の直接FK弾は、17年のアウェー清水戦でのMF加藤大(現長崎)以来、チーム5年ぶり。ホームに限れば、06年の川崎F戦で決めたMF鈴木慎吾以来、実に16年ぶりだった。

新潟で直接FKゴールを決めたのは島田が17人目でリーグ戦通算42点目。過去には05年の1シーズンだけで4点を挙げたDFアンデルソン・リマ、07~10年に計13点のMFマルシオ・リシャルデスと、ボールをセットしただけでビッグスワンが盛り上がった右利きのスペシャリストがいた。左利きの選手では02~03年に計4点のMF宮沢克行がクラブ最多。高精度の左足のキックを誇る島田も、今後もチャンスがあれば狙っていきたいところだ。

これで今季の得点者は15人となり、早くも昨季に並んだ。「全員が戦力」と語る松橋監督は痛恨の敗戦にも「これまでいい取り組みをしてきている。自信を失わないように続けていきたい」と話した。次節は10日に前回対戦で引き分けた15位山口とアウェーで対戦。勝って自信を深めたい。【石川秀和】

後半の島田の左足シュートは惜しくもポスト右にそれる
後半の島田の左足シュートは惜しくもポスト右にそれる