新潟が今季のJ1で唯一、開幕から3試合連続で2ゴール以上を挙げた。6年ぶりのJ1で開幕から3試合連続複数得点はクラブ初。昇格1年目のチームとしては史上初の快記録だ。

4日の札幌戦では前半17分に先制点を許しながら、前半のうちにMF伊藤とMF太田のゴールで逆転。後半に追い付かれて2-2で引き分けたが、J1の舞台でも攻撃力の高さを示すことはできている。

一方、守備は開幕3試合で5失点。GK小島の好セーブがあって1試合平均は1・67失点にとどまっているが、被シュート数はリーグワーストの48本と守備に大きな不安を残す。

新潟のサッカーはボールを大事に守りながら敵陣に攻め込むスタイル。攻撃は最大の防御となる。開幕戦のC大阪戦はボール保持率59%を記録したが、2戦目の広島戦は47%、3戦目の札幌戦は45%と相手の圧力に押し込まれた。J2時代は70%を超える試合もあったが、J1とJ2のレベルの違いがあるにせよ、新潟にとっては攻守に機能しているかどうかの1つの指標になる。

次節は8日のルヴァン杯1次リーグ福岡戦を挟み、11日にボール保持にたけた昨季2位の川崎Fとホームで対戦。相手にパスをつながれる時間は長くなるかもしれないが、失点のリスクを少しでも減らすため、こぼれ球に素早く反応するなどでマイボールの時間を増やしたい。【石川秀和】

4日札幌戦は後半に追いつかれ引き分けに終わり、悔しげな新潟の選手たち(撮影・滝沢徹郎)
4日札幌戦は後半に追いつかれ引き分けに終わり、悔しげな新潟の選手たち(撮影・滝沢徹郎)
4日札幌戦の後半、伊藤(右)は札幌・岡村と競り合う(撮影・滝沢徹郎)
4日札幌戦の後半、伊藤(右)は札幌・岡村と競り合う(撮影・滝沢徹郎)