後半、2人のマークを受けながらもドリブルで突破を図る久保(右)(撮影・PNP)
後半、2人のマークを受けながらもドリブルで突破を図る久保(右)(撮影・PNP)

久保は最後にFKで見せ場はつくったが、得点やアシストの結果は残せなかった。前向きな解釈をすれば落ち着いてプレーしていた。課題を与える意味では、もっとがむしゃらさを見せてもいいのではないか。

日本の消化不良に映ったのは、カメルーンから球を奪った直後、逆に失う機会が多かったからだろう。自陣で奪い、カウンターにしたい場面でもパスがつながらない。これは出し手の問題より、球に触っていない選手の位置どりが悪かったり、予測不足の面があった。決定機への選択肢を広げるのは、あくまでオフザボールの選手であるべきだ。

一方で、関係者の尽力で新型コロナへの対策を取り、無事に国際試合を開催できたことは、来年の東京五輪・パラリンピックに向けた、日本からのメッセージになった。大きな1歩を踏み出せたと思う。(日刊スポーツ評論家)

前半、天をあおぐ大迫(撮影・PNP)
前半、天をあおぐ大迫(撮影・PNP)