森保監督の言葉を思い出したね。「いい守りからいい攻撃へ」。まさにその戦術がはまった。日本は5バックの前にMF4人がブロックを作って、さらに1トップが前線でボールの出どころを追っかけ回した。2戦目まで見せたポゼッションサッカーをキッパリやめて、腹を据えて守りに徹した。そこで生まれた少ないチャンスをしっかりものにできたね。
勝因は、スピードで勝ったことだな。カウンターを仕掛けた時、MF宮沢もFW植木、田中も相手を上回っていた。守りであれだけ相手を追いかけていたのに、攻撃に転じた際、一気にギアアップして爆発的なスピードでシュートまで決めてしまった。スピード、体力、決定力、集中力の勝利だね。
これは男女ともに言えることだが、W杯カタール大会、今回の女子W杯の交代選手の面々をみても攻撃陣が多い。それだけ攻撃的な選手は役割が多く、体力消耗も激しい。どんどん体力が奪われる中、与えられた時間にちゃんと仕事ができたことは褒めるべきだし、勝利の原動力でもある。
日本は3戦全勝で失点なし。決勝トーナメントは、スペイン戦のような堅守カウンターがベースになるはず。そこで怖いのは、先制された後の戦い方だね。このチームはまだW杯で失点したことがないからね。先制点を与えて追いついて逆転するポテンシャルがあるか。その戦い方もできるなら、強さは本物かもね。(日刊スポーツ評論家)
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