北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(37)は常に謙虚で言葉から人柄が伝わる。こわもてな見た目とのギャップが魅力的だ。

22日清水戦(2○0)で今季初の完封勝利を挙げ、ヒーローインタビューに登場した。札幌では初のお立ち台。「僕がここに立っているのはおかしい。みんなに感謝。無失点の試合(勝利)がこんなに遅くなっちゃって申し訳ないです」と、照れくさそうにサポーターにわびていた。

リーグ戦通算出場試合数は28日時点で536試合(J1は277試合)だ。Jリーグのキーパーでは歴代4位の記録となる。ちなみに最多は楢崎正剛の660試合(J1は631試合)だ。積み重ねてきたこの数字について聞いてみたことがある。するとこう返って来た。「引退してから振り返る数字。今後も活躍した姿で恩返ししていきたい。個人的に記録に浸ることも、満足することもない」。常に目の前の試合に集中する菅野らしい答えだった。

地域貢献への思いは強い。4月から札幌市内に児童発達支援・放課後等デイサービス施設をオープンした。アスリートと運営の二足のわらじに「よりグラウンドの結果、姿勢に責任を持たなければいけない。片手間だと思われないように」と、気持ちを引き締める。

練習への取り組み方などからも、いつでも自分を律している印象だ。そんなベテラン選手がチームにいることが頼もしい。【保坂果那】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆保坂果那(ほさか・かな)1986年(昭61)10月31日、北海道札幌市生まれ。13年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、16年11月からプロ野球日本ハム担当。17年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。札幌担当あるある…「菅野」の名字はいろいろな読み方があるが、思わず「すげの」と読みがち。