プロ野球の大洋(現DeNA)や日本ハムでプレーした野球解説者で、J2アルビレックス新潟MF高木善朗(28)の父高木豊氏(62)が22日、新潟対相模原SC戦が開催されたデンカビッグスワンスタジアムに来場し、試合前にトークショーを行った。

新潟の全試合をチェックしていると言う豊氏は、今季ここまで10得点11アシストとともにキャリアハイの記録を更新している次男善朗に対し、「うまくいっているので、20・20を目指して欲しい。そしたら新潟はJ1に昇格できる」とゲキを飛ばした。

開幕から13戦無敗で首位を独走するも、第12節アウェー大宮戦(5月5日、3○2)以降連勝なしと失速気味のチームには「欲を捨て、純粋にプレーすること。目の前の試合に集中することが大切」と、長いシーズンを何度も戦い抜いた元プロ選手としてアドバイスを送った。

大洋時代「スーパーカートリオ」の1番打者として活躍した豊氏は、盗塁王、セ・リーグベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)など輝かしい成績を残し、引退後の04年にはアテネ五輪野球代表コーチを務めた。最強DNAを受け継いだ息子たちは野球ではなくサッカーを選び、長男俊幸はJ1セレッソ大阪、次男善朗は新潟、三男大輔はJ2レノファ山口でプレーする。3人兄弟をプロ選手に育て上げた教育者でもあるが「決定権は子どもにある。野球を強制したことはないし、進路や、やりたいことは自分で決定しろと言い続けた。プロになったのは彼らの努力」と話し、「善朗は小さいころから1つのことを丁寧に、正確にするタイプだった。自分のペースで成長して行った」と当時を懐かしんだ。

イベント終了後、囲み取材に応じた豊氏は「善朗は新潟に来て、昔より相手を認めるようになったと思う。(オランダ1部)ユトレヒトや古巣のベルディにいた時より、ここで腰を据えている感じがする」と選手として、人として成長した次男の印象をうれしそうに語り、ピッチを見つめた。

「アイシテルニイガタ 絶対勝つぞ!」と豊氏のコールで始まったこの日の試合。善朗にゴールはなかったが2-1の逆転勝利に貢献。3試合引き分けが続いていたチームも勝ち点を50に伸ばし3位をキープした。1位磐田まで勝ち点5差。この日の逆転劇を力に変え、序盤戦で見せた勢いを取り戻してほしい。【小林忠】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆小林忠(こばやし・ただし) 1985年(昭60)6月26日、新潟県阿賀野市(水原町)生まれ。水原サッカー少年団で競技を始め、北越高2年時に全国高校選手権出場。保育教諭として阿賀野市内のこども園に12年半勤務した後、19年途中に入社。20年からJ2新潟担当。