パリ五輪世代のU-21日本代表MF松木玖生と日本代表DF長友佑都。J1のFC東京に所属する2人が、電車の車内アナウンスに登場する。8月7日の午後5時新宿駅発の京王八王子行き、「京王ライナー」で。通常は止まらない飛田給駅(味の素スタジアム最寄り駅)にも停車する。

同日に行われるホーム清水戦は「京王電鉄 DAY」。京王線と京王井の頭線の1日乗車券でオリジナルデザインのものが1000部限定で販売されることも決まった。7日に新宿駅、調布駅、飛田給駅窓口、また味の素スタジアムの京王電鉄ブースで販売される。

味スタがある調布市や府中市などを拠点に活動してきた東京。飛田給駅をはじめ、東京が主な活動地域としてきた場所を走る京王電鉄とのコラボイベントは意外にも初めて。長友は「ピッチ上とは違う声ですが、ぜひ車内でも試合観戦に向かう気分の高まりを楽しんでください」と呼びかけた。

今季から、東京は渋谷区にオフィスを構えるIT大手「ミクシィ」が経営権を持った。すでに渋谷駅に巨大なポスターが掲載されるなど、より人口が多い23区においても新たな取り組みが始まった。一方で社長に就任した川岸滋也氏は、長い時間をかけて築いた各市との関係を今後も大事にしていくことを明言。そうした思いから、今回のイベントも実現した。

チームは現在、勝ち点32で7位。4位柏との勝ち点差はわずかに4と、さらに上位に進出する可能性は十分にある。後押しするサポーターをスタジアムへ届ける京王電鉄とのタッグで、機運を高めていく。【岡崎悠利】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)