自国開催だった12年以来3大会ぶりの出場で初優勝を狙うヤングなでしこは、2戦目でスペインに敗れた。13日の初戦で強豪ナイジェリアに6-0と圧勝していたが、連勝を逃し今大会初黒星を喫した。

 ナイジェリア戦でハットトリックのFW上野真美(20=愛媛)に代えてFW西田明華(18=C大阪堺)が先発。しかしチームはスペインのプレスに手を焼き、対応に四苦八苦。持ち味のポゼッションサッカーができず、無得点と苦戦した。スコアレスで迎えた後半36分に痛恨のPKを献上し、そのまま敗戦となった。

 2年前、14年のU-17女子W杯決勝で対戦し、日本が勝利で優勝を勝ち取っていた相手だった。今回、リベンジに燃える相手を上回ることが出来ず悔しさに顔をゆがめた。

 試合後、高倉監督は「まず自分たちのやることを整理し、世界大会に来ていることを確認しないと。球際で物足りなさ感じた。動きだしも遅かったのでそこを確認したい」と淡々と話した。

 キャプテンのDF乗松瑠華(20=浦和)は「ひとりひとりのポジションの修正ができてなくて。後半はいい流れでできていたが、エリアに侵入していくところなどで崩していけなかった。監督に言われているのは挑戦者だということ。もう一度かみしめて、修正していきたい」と話した。