日本サッカー協会は24日、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉スタジアム)とサウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)に臨む日本代表を発表した。

 MF柴崎岳(25)が約1年10カ月ぶりに代表復帰した。鹿島アントラーズ時代の15年10月のイラン遠征以来で、選ばれたポジションはトップ下。ハリルホジッチ監督から「ガクの復帰は喜ばしいことだ。さらに良いプレーができる選手」と歓迎された。

 今年1月に移籍したスペイン2部テネリフェでは序盤こそ適応に苦しんだが、4月末から最終戦まで11試合連続で先発。昇格プレーオフでは1得点2アシストの結果を残した。今夏ステップアップした同国1部ヘタフェでも定位置をつかんでおり、11日の練習試合アトレチコ・マドリード戦はトップ下、20日の開幕ビルバオ戦は1・5列目で先発。攻撃力を高く評価されており、ハリルホジッチ監督からも「ここ最近の2試合、非常に興味深いプレーをしていた。素晴らしい性格の持ち主でもある」。心身の充実ぶりが再招集の決め手になった。

 武藤の復帰や杉本の選出で、92年生まれの「プラチナ世代」は一挙5人に。その代表格としてW杯に導く活躍を目指す。W杯予選に出場したのは15年6月の2次予選初戦シンガポール戦が最初で最後。最終予選は初めてだが、左肩脱臼から実戦復帰したばかりの香川の状態次第では、オーストラリア戦の先発もある。柴崎にかかる期待は大きい。