なでしこジャパン(世界ランク9位)が、17年欧州選手権女王のオランダ(同7位)に2-6の大敗を喫した。パワーとスピードに序盤から圧倒され、前半だけで5失点。前後半に1点ずつ返すのが精いっぱいだった。日本は2日にアイスランド、5日にデンマークと対戦する。

 目を覆いたくなる光景だった。フィジカルに勝る相手の圧力に耐えきれず、前半だけで5失点。06年11月23日のドイツ戦以来となる6失点に、高倉監督は「課題ばかりのゲーム。相手のシンプルな縦への強さに対応しきれず失点を重ねてしまった。6失点はあまりにも多い」と肩を落とした。

 序盤から昨季のFIFA女子最優秀選手賞を受賞したFWマルテンスらのパワーあふれるプレーに手を焼き、前半4分、8分と立て続けに失点。35分にはGK池田のキックミスから不用意な失点もあった。海外組のDF熊谷やFW横山らがベンチスタートだったものの、4月にヨルダンで行われる19年ワールドカップ(W杯)フランス大会出場権を懸けた女子アジア杯にも不安を残す内容だった。後半途中出場で1点を返したFW岩渕は「負けている状況だったので、とにかく前へという感じで入りました。(次戦まで)中1日しかないけど、しっかり自分らしく頑張りたい」と前を向いた。