日本代表MF本田圭佑(31=パチューカ)が、高校時代を過ごした石川・金沢に新たなピッチ「金沢大学 SOLTILO FIELD(ソルティーロフィールド)」をオープンした。20日のオープニングセレモニーでは、金沢大の山崎光悦学長や金沢市の山野之義市長らのあいさつや祝辞、本田の特別メッセージも披露された。

 本田のSOLTILO株式会社と金沢大、金沢市の共同プロジェクトで、金沢大の土のグラウンドが人工芝ピッチに生まれ変わった。大学関係者に加え、一般利用も可能。大学の環境に加え、金沢のサッカーの普及や青少年育成が目的となる。

 正式名称を「金沢大学スポーツ・地域活性化ドリームプロジェクト」という。金沢大と本田の所属事務所と金沢市による産学官連携の地方創生プロジェクトとして16年7月に発足。同プロジェクトの一環として金沢大のサッカーグラウンドの再整備が行われており、このほど完成しオープンの運びとなった。天候に左右されない人工芝で、照明設備も新設された。

 本田が星稜高で3年間を過ごした金沢への恩返しは、同市内にある「本田圭佑クライフコート」に続き、2つ目。今回も本田の「高校時代を過ごした金沢に、何らかの形で恩返しをしたい」という想いが出発点となったという。

 日本代表合宿合流直前で、式典に出席できなかった本田は「私は星稜高校に育ててもらいましたが、今後はこのような活動を通して、ひとりでも多くの才能ある子どもを石川や金沢から排出したいと思っています。私が金沢に帰った時には顔を出したいと思います。お会いできるのを楽しみにしています」などとメッセージを寄せた、

 大阪で生まれ育ち、金沢でも育まれ、名古屋でプロになり、オランダで欧州進出の1歩目を踏みだし、ロシアで欧州チャンピオンズリーグに出て名をあげ、イタリアで名門クラブに在籍し、メキシコでも新たな挑戦をしてきた。ホーム(本拠地)がアース(地球)と言い放った、ある意味地球規模の男だが、金沢についてのコメントで「金沢に帰った時」と書くあたりは、金沢への根強い愛を感じさせる。

 「金沢大学 SOLTILO FIELD」では、ネーミングライツ・パートナーや広告バナー看板のスポンサー、ならびに施設運営やサッカースクールを担うアルバイトスタッフを募集中だという。詳しくは一般社団法人金沢スポーツアカデミーまで。