なでしこジャパンが4日、ニュージーランドとの国際親善試合(10日)に向け、成田空港から同国へ出発した。

 U-20(20歳以下)世代で、A代表初招集となったMF長野風花(19=仁川現代製鉄)は「サッカーを始めた頃から目指していたところ。うれしかったのもありますけど、それよりもしっかり自分の良さを出して頑張ろうと思います」とフレッシュに話した。

 長野は16年のU-17女子W杯ヨルダン大会で2位になった日本の主力で、同大会MVPに輝くなど、世界が認めた新星。現なでしこジャパンの高倉麻子監督が率い世界一に輝いた14年同杯コスタリカ大会でも主力として活躍した、高倉監督の秘蔵っ子でもある。本職はボランチで、今回はアジア杯優勝メンバーで同じボランチのMF阪口夢穂(30=日テレ)、猶本光(24=浦和)が、けがのためチームに不在。チャンスを与えられる可能性は十分にある。「(持ち味は)早い判断であったり、ハードワークするところ。しっかりいいテンポをつくって、攻撃にも絡んでいきたいし、守備でも体を張って、とにかくハードワークするしかないかなと思っています」と意気込んだ。

 また、その猶本に代わって招集されたMF三浦成美(20=日テレ)も、うれしいA代表初招集となった。3日夜に追加招集の連絡を受けたといい「いきなり言われたので、最初聞いた時は正直びっくりして、うそでしょと思った」と驚きつつ「W杯、オリンピックがどんどん近づいてきている中で、こうして選ばれたこともラッキーだと思いますし、ここで結果を残さないとそこにつながっていかない。今回の大会を大事にしてやっていきたい」と力を込めた。

 三浦もアンダー年代時代に高倉監督の指導を受けており「また高倉さんのもとでやりたいなというのはずっと思っていた。またこうやって一番高いところで高倉さんの指導を受けられるのはうれしいし、恩返しのためにも活躍したいなと思います」と話した。