日本代表次期監督の最有力候補、東京オリンピック(五輪)世代のU-21日本代表の森保一監督(49)が15日、都内で取材に応じ「(報道などで)名前を挙げていただけるのは、これまで自分がやってきたこと、我々がチームでやってきたことが評価され、ありがたく光栄なこと」と初めて言及した。

 日本代表コーチを務めたワールドカップ(W杯)ロシア大会では16強入りしたチームで西野朗監督を支えた。5日にロシアから帰国し休養していたが約10日で休みを切り上げ再始動。この日は、東京五輪世代で出場する8月開幕のジャカルタ・アジア大会に向けJ2の東京ヴェルディ-レノファ山口FC戦(味スタ)を視察した。

 兼任となるA代表監督の大本命として注目されるが、いつも通り、終始丁寧な対応。ロシアでの戦いについても「感じたのは、西野さんがすごくうまくコミュニケーションをとりながら、チームをまとめていっているなと。すごく上手だなと思いましたし、日本人だからこそできることかなと感じました」。その上で「西野さんが示してくれたことは、これからの日本代表として継承していくというか、誰がやるにしても、日本人の良さを示してくれた、西野さんがやってくれたことは、みんなで続けていくべきではないのかなと思います」とすぐそばで見た西野イズム、西野流の継続、継承も誓った。

 新監督の選定は水面下で進む。20日の日本協会の技術委員会、26日の同理事会を経て、新監督が誕生する可能性が高い。ただでさえ重責の日本代表監督を、自国開催の五輪代表監督と兼務する難ミッションで、サポート体制の構築は急務。「一般論として兼務は可能か」との問いに「たくさん日程的には重なっているとこがあるので。同時に2つのことはできない。1つの体ではできないということは言えると思いますけど」と答えた。【八反誠】