日本代表の次期監督選定を担う日本サッカー協会の技術委員会が20日、東京・JFAハウスで行われ、関塚隆技術委員長(57)は「今後については技術委員会から一任を受けたので、選定方法に沿って進めていきたい」と語った。会議では監督選定の要件、条件を決めた後、人選に移った。退任する西野朗監督の後任候補として、委員から4~5人の名前が挙がったというが、同委員長は具体名を口にしなかった。

 人選を一任された関塚委員長が「私1人の意見ではない」と話した通り、田嶋幸三会長らと少数精鋭で立ち上げる「選定委員会」で作業を進め、契約の交渉などに入ることも判明。最有力候補で、就任が確実視されるU-21日本代表の森保一監督に正式オファーを出し、兼任で重複する日程をクリアできるサポート態勢などについて、話し合っていくとみられる。

 前回5月の技術委員会では、日本人に指揮を任せる方向性が出ている。この日決まった要件について、関塚委員長は「この(ワールドカップでの)戦いをまたゼロにせずにベースにした形で、世界基準にどう、より高いところに進んでいけるかが一番のポイント」と説明した。交渉が順調に進めば、26日に日本協会の理事会で森保ジャパンが誕生する。