キリンチャレンジ杯2試合に臨む日本代表が2日、豊田市内で始動した。ベテランDF長友佑都(ガラタサライ)が、初選出の17歳MF久保建英(東京)に期待を寄せた。

長友はインテル時代、オフに帰国した際に当時バルセロナ下部組織に所属していた小学生の久保とトレーニングをした経験がある。「彼が小学校5年が6年の時でしたかね。何度かやりました。当時僕がスペイン語を学んでいて、彼に教えてもらったことを覚えています」と回想した。

久保は今季、首位を走る東京の攻撃の主力として活躍。高い技術にフィジカルも向上したことで、持てる力を存分に発揮できるようになった。小柄ながら当たり負けしない体幹の強さといえば、長友の最大といっていい長所。「体は正直ですからね」と、久保のレベルアップの速さに目を細めた。同時に「これ(体幹)は唯一僕が勝負できるところ。負けたら引退しないと」と冗談も飛ばした。

バルセロナも認めた逸材として、15年に東京の下部組織に入団した当初から大きな期待を背負ってきた久保。長友は「あれだけ期待されながら(力を)伸ばすのは簡単でない。フィジカルもメンタルも能力も尊敬に値する。成長速度も斜め上と言わず、真上にあがるくらいに」と、代表の場でさらなる潜在能力が開花することにも期待した。