東京五輪世代の22歳以下で戦う日本が、FW旗手怜央(順大4年)の3得点1アシストの大活躍もあり、U-22チリ代表に6-1と大勝した。2連勝(勝ち点6)で準決勝進出に大きく前進した。

初戦のU-20イングランド代表戦(2-1勝ち)から先発8人を入れ替えて臨んだ日本は、前半から得点を重ねた。

7分、MF川井(レノファ山口)が右サイドからゴール前へ送ったグランダーパスを旗手がスルーし、中央で受けたMF三苫(筑波大)がワンタッチで抜け出し、右足で先取点を挙げた。

12分には左サイドのMF相馬(名古屋グランパス)がゴール前ファーサイドへ送ったパスをFW旗手がスライディングシュートで押し込み、2-0とする。

18分には三苫の球足の速いスルーパスを受けた旗手が冷静にコントロールし、GKとの1対1からゴールした。3-0。

35分に自陣ゴール前でDF岡崎(FC東京)がクロスボールを胸でGK山口(エストレマドゥーラUD)へ返したボールを押し込まれ、チリに1点を返される。

すかさず日本も39分、日本はMF川井のクロスボールを受けたMF岩崎(北海道コンサドーレ札幌)が、右足でゴールネットを揺らし4-1とした。

岩崎は前半ロスタイム、引いてボールを受けた旗手が、針の穴を通すようなスルーパスを前線へ送り、岩崎がGKとの1対1から冷静に得点を挙げた。5-1で前半を折り返した。

後半も日本の勢いは止まらない。18分、ゴール前中央でパスを受けた旗手が、右足で右へ持ち出し相手DF2人を外し、ペナルティーエリア外から右足で豪快なシュート。これがゴール左へと決まり、旗手はハットトリック達成となった。

旗手は後半25分にFW小松(ツェーゲン金沢)と交代し、ピッチを後にした。

攻撃陣の爆発に加え、GK山口の堅守、中央の岡崎を中心としたDF陣も90分を通して安定したプレーで、最後までチリに付け入るスキを与えなかった。

トゥーロン国際は23歳以下の大会。12チームが3組に分かれ、各組1位と各組2位の最上位1チームが準決勝へ進出する。大量得点での2連勝で準決勝進出が濃厚になった日本は、7日(日本時間8日午前0時5分開始)の第3戦でU-19ポルトガル代表と対戦する。