日本代表22人の中で唯一の学生、大体大4年のMF田中駿汰(22)は初のA代表入りとなった。

6月のトゥーロン国際でU-22代表に初選出され、最強布陣で臨んだ11月のコロンビア戦もボランチで先発。6月の南米選手権で当時法大所属で選出されたFW上田綺世(今夏に鹿島アントラーズ入団)に続く、今年で2人目となる学生のA代表だ。

田中駿は「選出されたからには自分の力を最大限出して勝利に貢献できるようにしたい」とコメント。183センチ、68キロのやや細身な体格ながらセンターバックも兼務し、森保監督の現役時代同様、労を惜しまない動きと急所を突く縦パスに磨きがかかる。

ガンバ大阪ジュニアユース時代は1学年下に堂安律がいた。Jリーグ屈指の下部組織ではユースに昇格できず、大阪・履正社を経て大体大に進学。本田圭佑がG大阪ジュニアユースから星稜、名古屋グランパスに進んでブレークした経緯と似る。

来春から札幌入りする田中駿は「今まで僕にかかわってくれたすべての人に活躍している姿を見せたい。大体大の代表として頑張る」。大阪・熊取町にある大体大では、G大阪DF藤春広輝以来のA代表選手誕生に沸く。東京五輪だけでなく、22年W杯カタール大会に名を連ねる新星になるかもしれない。

◆田中駿汰(たなか・しゅんた)1997年(平9)5月26日、大阪府生まれ。NSC北斗、G大阪ジュニアユース、履正社を経て大体大に進み、18年総理大臣杯準優勝。ユニバーシアード日本代表で今夏金メダル獲得。今季特別指定選手に登録された札幌に来季入団。183センチ、70キロ。