サッカー東京五輪代表を兼任する日本代表森保一監督(51)が6日、日本サッカー協会(JFA)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休校しているこどもたちやその家族に向けてサイト内で実施する「Sports assist you~いま、スポーツにできること~」プロジェクトの「日本代表監督リレーインタビュー」に登場した。

森保監督は、少年時代を振り返りながらサッカーへの思いを言葉にした。小学6年生でサッカーに出合い「自由な発想で自分の判断でピッチでプレーできるということ、そして自由に動き回れる」ところに引かれてのめり込んだこと。進学した中学にはサッカー部がなく、両親の言葉をきっかけにサッカー部を作ったこと。最初は砂利のグラウンドだったが「自分たちでうまくなるためにどうすればいいんだろうと、練習メニューを考えたり、わけも分からず走ったりとか、そういうことを友達と考えることが楽しかった」ことなど、かつてのさまざまなエピソードをまじえて「サッカーの奥深さ」と「人との出会いと関わりの素晴らしさ」をサッカーに教わったと語った。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出自粛の状況が続いている。日本代表活動も、すべて未定のままだ。そんな中でも「自分がうまくなるためには1人のときにもたくさんやれることはあると思うので、そこにトライしてほしい」と期待した。

「練習が再開できるようになったとき、試合ができるようになったときに差が出るのは、やはりこういう我慢しなければいけないときに、1人で人が見ていないところで努力をするということだと思います。それが自分の成長につながると思うし、他の人と差をつける、差を縮めるということになると思うので、ぜひ1人でいるときにできること、指導者に教えてもらうとか、今だったらインターネット上にたくさんヒントはあると思いますし、なによりも自分で考えてやるということを実践してほしいなと思います。今、サッカー選手だけでなく、日本の多くの方々も、そして世界中の人たちが困難で窮屈な生活を強いられていて、みんながストレスを抱えている状況の中で生活していると思います。この難しい状況の中でしっかりパワーをためて、活動が再開できるようになったら思い切りそのパワーを爆発できるように、今は我慢強く、私も含めて皆で乗り越えていけたらなと思います。一緒に乗り越えていきましょう」とメッセージを送った。