サッカー日本代表の主将DF吉田麻也(32=サンプドリア)が12日、合宿中のオランダからオンラインで取材に応じた。

名古屋グランパスU-18の後輩、DF菅原由勢(ゆきなり、20=AZ)が9日のカメルーン戦でA代表デビュー。試合後には名古屋の公式ツイッターで、18年のW杯ロシア大会前にU-18の選手が吉田へ送った寄せ書きに、菅原が「(A代表で)待っていてください」と書いたエピソードが紹介された。

日本帰国時は名古屋U-18の練習にも参加しているという吉田は、「常にグランパスユースから上がってくる選手は意識して見てしまうし、頑張ってほしい。(トップチームに)昇格してA代表まで来る例が少ないクラブなので、もっと多くの選手にトップチームで活躍して頑張ってほしいし、A代表で一緒にやれればベスト。由勢みたいに再会できるのはうれしいし、サッカーのすばらしいところ」と、古巣の後輩の飛躍を歓迎した。

続けて「本来なら抱きしめてお祝いしたいけど、自分がこの代表で経験して見てきたことを思うと、ここに来るだけじゃ意味がない。ここに居続けて何年もプレーして、欧州でステップアップしていくことが一番難しい。大変だと分かっているので、今は厳しく接しないといけないと感じている」と、一回り年下の菅原へ、期待の裏返しともとれる言葉を口にした。

9日のカメルーン戦後は、センターバックでコンビを組んだDF冨安らとリカバリー時に意見を交わし、その内容を森保監督にも伝えたという。

「守備のはめ方、ポジショニング、セットプレーも含めて、もうちょっとこうできるんじゃないか、というのを話して、監督も同じ意見だった。具体的には、ゴールキックやスローインの質を上げるなど。2試合目はもうちょっとトライしようと思っている」と、フィードバックを踏まえて13日のコートジボワール戦に臨む。