日本サッカー協会は27日、U-15日本代表候補メンバー37人を発表。MF広井蘭人(15=帝京長岡1年)と、DF内山開翔(15=長岡JYFC、三条一中3年)の2人が選出された。MF広井はパスセンスの光る中盤選手で、DF内山は運動量豊富な左サイドバック。今月30日から12月3日まで千葉・高円宮記念JFA夢フィールドで候補合宿に参加する。

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MF広井にとって「代表」と名のつく招集は初体験だ。心は躍っている。「楽しみ。悔いが残らないようにやりたい」と言う。利き足は左ながら右サイドハーフ、トップ下を巧みにこなす。正確なラストパスで得点シーンを演出するのが持ち味で、決定力も高い。新潟明訓と戦った7日の全国高校サッカー選手権新潟大会決勝(2○0)では先制ゴールを決めている。

「人間として応援される選手になりたい」と言うのが、広井の理想の選手像。それだけにサッカーには真摯(しんし)に取り組む。初めて代表候補合宿メンバーに選ばれたが、同時招集された内山は出身クラブの長岡JYFCの1年後輩。技術を存分に出すための好材料だ。「(内山)開翔は(代表)常連だから心強い。一緒に出来れば」。

母利恵さん(45)がディズニー好きのため蘭人(らんど)と名付けられた。「Jクラブに入りたい」と話す広川は“本家”ディズニーランドのように大人も子どもも楽しめるサッカーを追求する。初の日本代表候補合宿は、そのための踏み台になる。

◆広井蘭人(ひろい・らんど)2005年(平17)3月5日生まれ、小千谷市出身。東小千谷中から帝京長岡高に進学。サッカーは6歳から小千谷SCで始め、小5からFC大和ジュニオルスに所属し、中学から長岡JYFCに所属。170センチ、56キロ。利き足は左。