東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表は12日にジャマイカとの国際親善試合(豊田ス)に臨む。18人の本大会メンバー発表前最後の試合。DF町田浩樹(23=鹿島アントラーズ)と、2列目の激しい競争の中にいるMF三好康児(24=アントワープ)が、ある意味、サッカー人生のかかる一戦を迎える。10日は愛知で調整した。

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計3試合のサバイバルも、残り2日。ジャマイカ戦を残すのみとなった。豊田市内での練習後、オンラインで取材対応したDF町田は「(もう)時間がない。細部にこだわってやりたいし、何よりチームとして結果を追い求めたい」と言葉に力を込めた。

本職のセンターバックはOA枠の吉田と冨安のA代表の主力コンビが君臨している。ただ、冨安が右膝の違和感で離脱。2番手とみられるMF登録の板倉も別メニュー調整。ここにきて町田に出番が回る可能性が高い。190センチの長身で左利きという希少な存在。猛アピールでの逆転代表入りを狙う。

MF三好も危機感を口にする。「点が取れていない。シビアなところで結果が足りない」。東京五輪世代の最年長組。この世代で、長くチームを引っ張ってきた。ただ今回は、ずっとつけてきた背番号10を「変えると(スタッフに)言われた」とMF堂安に譲った。久保、堂安らA代表組とポジションを争う激戦区。厳しい戦いだが「メンバーに入るためにプレーで示すことがすべて」。最後の実戦。運命を左右する一戦がやってくる。【岡崎悠利】