日本代表FWオナイウ阿道(25=横浜)が、初先発で初得点を含む衝撃のハットトリックを飾った。

日本(FIFAランキング28位)は5-1でキルギス(同99位)に完勝。出場2戦目で初先発のオナイウは前半27、31、33分に立て続けに得点。FW大迫の故障で追加招集された25歳が、エースの後継者に名乗りを上げた。今予選8戦全勝で終えた日本は、9月からの最終予選で7大会連続のW杯出場を目指す。

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▼ハットトリック FWオナイウが達成。日本代表の国際Aマッチで通算23人、37度目。W杯予選に限れば6人、10度目となった。オナイウは出場2試合目での達成。W杯予選で出場2試合目の選手が3得点は「最速」記録だ。また、オナイウは1点目から6分間で達成。00年2月16日のアジア杯予選ブルネイ戦でFW中山雅史が前半1、2、4分の世界最速ハットを達成しているが、日本サッカー協会の資料によれば、1点目から6分間でのハットトリックはFW原博実が87年9月18日の五輪予選ネパール戦でマークした6分間に並ぶスピード記録となった。なおデビュー戦でのハットトリックはW杯予選以外の試合で過去に3人が達成している。」

 

◆オナイウ阿道(あど) 1995年(平7)11月8日、埼玉県神川町生まれ。ナイジェリア人の父アダムスさんと日本人の母園子さんの間に生まれ、小学2年の時に神川パルフェで競技を始める。FCコルージャ-正智深谷高。3年時の全国高校総体3位。選手権は2年時に出場。14年に千葉入り。その後、浦和、J2山口、大分でプレーし、20年に横浜へ。今季J1でリーグ3位の10得点(16試合)。J1通算72試合24得点、J2通算104試合32得点。19年に日本代表初招集。今月11日のセルビア戦で国際Aマッチデビュー。家族は妻と2女。180センチ、75キロ。