日本サッカー協会は28日、2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選のサウジアラビア戦(10月7日・ジッダ)とオーストラリア戦(同12日・埼玉スタジアム)へ臨む日本代表メンバー25人を発表した。海外の2部リーグに所属する選手も6人がメンバー入りした。

ドイツ2部に在籍する日本選手はDF室屋成(27=ハノーバー)DF板倉滉(24=シャルケ)MF田中碧(23=デュッセルドルフ)の3人がメンバー入り。フランス2部は2人で、DF植田直通(26=ニーム)FWオナイウ阿道(25=トゥールーズ)。スペイン2部からはMF柴崎岳(29=レガネス)が選ばれた。

欧州主要1部リーグの強豪クラブへの移籍を勝ち取ったとしても出場機会を失うケースは多い。だが、この6人は2部リーグながら今シーズン開幕から出場機会を得てチームの主戦力として活躍。試合体力や試合観を鈍らせることはない。

今夏、J1川崎Fで首位快走の原動力となっていた田中、J1横浜でゴールを量産したオナイウは新天地に海外2部リーグを選んだ。田中が移籍後5試合連続で出場し、オナイウは10試合で5ゴールをマーク。主将のDF吉田麻也は「まず自分の所属チームで試合にでることが大事」と話していたが、今夏から海外に移籍した代表経験の少ない2人は、身の丈にあったチームで結果を残し、代表に名を連ねた。【石川秀和】