7日にジッダで開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア戦後、DF吉田麻也主将(33=サンプドリア)が相手サポーターから人種差別的な行動を受けて激高した問題で、サウジアラビア協会の会長ら幹部が試合後、日本協会へ謝罪していたことが9日、明らかになった。

日本協会の須原清貴専務理事は同日の臨時評議員会後の会見で「差別行動が起きた直後、サウジ協会の会長ら幹部から直接謝罪があったし、今日も真摯(しんし)な謝罪文が届いた」と明かした。

サウジアラビア協会からの文書によると、問題を起こしたサポーターに対して「厳格な処分を科した」との内容が含まれているという。これを受け、日本協会はサウジアラビア協会とともに人種差別撲滅に向けた活動をともに展開することを決めた。国際サッカー連盟(FIFA)やアジアサッカー連盟(AFC)へ抗議などの行動を起こすことはないという。