日本協会は28日、6月に6年ぶりに行われるキリン杯にチリ、チュニジア、ガーナが出場すると発表した。これで同2日のパラグアイ戦(札幌)、6日のブラジル戦(国立)も含め、6月の日本の国際親善試合4試合のスケジュールが確定。日本代表の森保一監督(53)は、W杯カタール大会へのメンバー選考の意味合いもあり、30人程度の招集を示唆。戦力を見極める。

   ◇   ◇   ◇

11月開幕のW杯本大会へ、森保監督が6月の4試合をフル活用する。キリン杯の参加国などが発表された28日に取材対応。「30人前後を招集しながら、選手を見たい」と狙いを語った。W杯アジア最終予選を戦ったメンバーが軸になるが、「何人かは最終予選で招集していなかった選手を見たいという思いはある」と含みを持たせた。

直近の3月の活動で招集外だった有力選手も4月の欧州視察でチェックした。MF鎌田大地(Eフランクフルト)の欧州リーグのバルセロナ戦を観戦。「強度が高い中、局面を崩せる能力がすごく出ていた」と高く評価。また、MF堂安律(PSV)のもとへも訪れ、練習を見て、直接話した。足のけがからようやく復帰したDF冨安健洋(アーセナル)についても「プレーできる状況なら、招集の方向で考える」。同じくけがから復帰したばかりのFW古橋亨梧(セルティック)ら復帰候補選手は多い。

6月が終われば本大会までの国際Aマッチは9月の2試合のみ。国際Aマッチデーの開催ではない7月の東アジアE-1選手権はあるが、選手を見極める機会は多くない。指揮官は「選手にできる限りプレー機会を持ってもらい、フィット具合や互いの関係を見たい」と話した。【岡崎悠利】