オランダ1部AZアルクマールで右サイドバックのレギュラーとして定着している日本代表DF菅原由勢(22)が23日、24日に国立競技場で行われるウルグアイ戦の公式練習に参加。伸ばしていたヒゲもすっきり剃り、代表での活躍を誓った。

昨年は6月に膝を手術。W杯カタール大会のメンバーには選ばれなかった。それだけに今回の代表活動にかける意気込みは強く「この機会をいただけたのは僕にとって最大のチャンス。生かすも殺すも自分しだい。しっかりサッカーで表現する必要がある」と強調した。

今年2月には森保一監督が菅原の試合を視察。「試合後にいろんな話ができたのでよかった。試合を見に来てくださってるのは選手にとってはモチベーションになるし、すごいうれしかったし、やる気になった」という。

ウルグアイ、コロンビアとの試合については「代表選手としてピッチに立つので、勝つためにプレーすることを一番に表現しなければいけない。それを優先順位に置きながら、僕は攻撃のところで前にかかわっていくのが強みだと思うので、そこにさらにこだわって。守備は自分も課題だと思っていたし、(森保)監督も課題だと思ってたので、そこが成長したところを見せられれば」と意気込んだ。

右サイドバックとして橋岡大樹(シントトロイデン)らと代表での定位置を争う。森保ジャパンではカウンター攻撃ができなかった場合のビルドアップが課題とされており、菅原も「サイドバックって全世界のどのリーグを見ても、一番プレスの圧を受けやすいところ。プレスをかいくぐる、違う何かを出していかないと餌食になる。そこはチームとしても考えているのでトライしていければ」という。

AZは「常にレギュラー争いはあるし、高体連のような練習をするプロクラブなんで。5対5とか3対3とか。4年間いますけど週5でやってますね(笑い)。でも間違いなく成長させてくれている」。欧州で培った自信を胸に代表でも躍動するつもりだ。

世代別代表で一緒だった上月壮一郎はドイツ5部からシャルケのトップチームにまではい上がった。菅原は「あれははい上がりすぎじゃないですか?」と笑いながら「それこそ僕らの世代が求めてきたものだし、それを体現してくれている。僕よりも高いレベルのリーグでやっているのは間違いないし、僕も早く4大リーグにいかなければいけないという気持ちにさせてくれている」という。かつての仲間から刺激を受けながら、菅原は2023年を飛躍の1年にする。