「ドーハの歓喜」の再戦が、早くも実現する。日本サッカー協会(JFA)は30日、日本代表SAMURAI BLUE(FIFAランキング20位)が今年9月の欧州遠征でドイツ(同14位)と対戦すると発表した。

9月9日の午後8時45分(日本時間10日午前3時45分)から、フォルクスワーゲン・アレーナ(ウォルフスブルク)で国際親善試合を実施。今度は完全アウェーで、リベンジに燃えるW杯優勝経験国との真剣勝負を再び体験できることになった。

ドイツとは昨年11月23日に、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグ初戦で対決。前半33分にMFギュンドアンのPKで1点を先行されたが、後半開始から森保一監督(54)が3バックに陣形変更。攻撃的な選手を次々と投入し、ともにブンデスリーガでプレーするMF堂安律(フライブルク)とFW浅野拓磨(ボーフム)が得点し、劇的な逆転勝ちで「ドーハの歓喜」を味わった。

この国際Aマッチ期間は24年欧州選手権(EURO)予選の最中だが、開催国のドイツは免除のため、対戦交渉を重ねていた。森保監督は再戦決定を「素晴らしい強化の場」と歓迎し、日本協会を通じて次の通りコメントした。

「この試合は我々にとっては11月に始まるW杯アジア2次予選、来年のアジア杯(アジア・カップ)に向けた準備、ドイツにとっても自国開催の欧州選手権に向けた調整、という位置づけかもしれませんが、素晴らしい強化の場になることは間違いありません」

「また、昨年行われたW杯カタール大会での対戦時は我々が勝利できましたが、ドイツは世界トップクラスの実力を兼ね備えていることに疑いの余地はありません。我々が世界トップ基準を忘れることなく、チーム強化を進めていくためにも貴重な機会にもなります」

「世界中のファン・サポーターが注目する試合になると思いますし、再び勝利するべく、そして1人でも多くの皆さまに楽しんでいただけるように最善の準備をして試合に挑みたいと思います」

ドイツとの対戦成績は過去1勝1分け1敗(4得点6失点)。全3試合の結果は以下の通りだった。

▼04年12月16日 キリンチャレンジ杯(0●3)横浜国際

▼06年5月17日 国際親善試合(2△2)ドイツ・レーバークーゼン

▼22年11月23日 W杯カタール大会1次リーグ第1戦(2○1)ドーハ