今季マンチェスター・シティー不動のレギュラーとしてリーグ戦22試合中20試合に先発出場したMF長谷川唯(26)が、なでしこジャパンでも自分がチームをけん引するという意気込みを示した。

イングランド女子スーパーリーグでのシーズンを終えて帰国した長谷川は3日、味の素フィールド西が丘で行われた古巣日テレ・東京ヴェルディベレーザ-AC長野パルセイロ・レディース戦に来場。サイン会を行ってファンと旧交を温めた。

長谷川はその後、取材に応じ、7月20日開幕の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会へ向け「前回W杯(19年フランス大会)はサイドハーフをやることが多かった。今回はチームでもボランチ、アンカーをやらせてもらっている関係で、代表戦でも真ん中でプレーすることが増えている。より自分の良さを出せる感覚がある。やっと自分の得意なポジションで出られる可能性があるし、そういう意味では攻守において中心になれるようにしたい」と意気込んだ。

さらに「(中央のポジションだと)パスコース(が多彩になる)もそうですし、守備の部分でも真ん中にいる方がチームを動かせる。真ん中の選手が守備を仕切るのが1番いいと思っていて、自分の考えている試合の流れだったり、ここでボールを奪うとか、こうやってチームを動かしてボールを奪う、というところを明確にピッチで表すことができる。それが真ん中の選手」と説明。文字どおり自らが攻守でチームを引っ張ると宣言した。

今季リーグ最高のパス成功率89%をマークし「ベレーザやってきたものは海外に行っても通用する」と話す長谷川は、どこがW杯で優勝するか? と聞かれると「日本と言いたいところですが、まだまだ力が足りていないのは自分でも分かっている。最後の合宿と、大会中も成長する必要がある。優勝候補? やっぱりイングランドは強いと思うし、負けなしできていて乗りに乗っているチームだと思うので。そういう意味でもイングランドは強いと思う」と名前を挙げていた。