サッカー日本代表MF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が「余裕」を連発した。

17日、大阪・吹田市内で全体練習に参加。クラブで充実のシーズンを送り、15日の国際親善試合キリンチャレンジ杯エルサルバドル戦では1ゴール2アシスト。飛躍した今季の自身最終戦となる20日のペルー戦(パナスタ)でも“余裕のプレー”を披露する。

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約7分間の取材で7度、久保の口から「余裕」の言葉が出た。「余裕が出てきたというか焦っていない。次の試合で(個人の)結果が出ようが出まいが、焦ることはないと思う。それくらいの余裕がある」。エルサルバドル戦で1ゴール2アシスト。ペルー戦に向けても「コンディションがいいので、期待してもらって構わない」と力強かった。

今季の進化を“余裕”にまとめた。「客観的に落ち着いてフィールドを見られるようになった」。前戦は近い位置にいたDF菅原やMF堂安の要求に可能な限り応えていたといい「彼らの特徴を生かすことがアピールにもつながる」。代表は、各国で磨いた個の発表の場でもあり「エゴは出すべき」としつつ、自身だけに固執しない余裕がある。

昨年11月のW杯カタール大会を控えた、同9月のドイツ遠征。メンバー争い最終局面の米国戦で、久保は左サイドで起用された。「そもそも僕が出たことの方が驚いた」。序列に対する当時の自己認識の低さを打ち明け、本職ではない位置も必死だった。「自分のポジションを気にしている余裕は僕にはなかった」と。

あれから約9カ月。Rソシエダードで飛躍のシーズンを過ごし、今年3月には「あの時(W杯)とは僕は別人」と胸を張った。エルサルバドル戦で本来の右サイドで先発を勝ち取り「成長というか、そのレベルの選手になったんだなという実感がある」と納得した。

クラブと異なり、代表はともにできる時間が短い。しかし常連となった今は「ほとんどの選手の特徴はつかんでいるつもり。余裕がある時は(周囲の良さを)出せるようにプレーするくらいの自信はついた。余裕を持てるレベルになった」と自負があふれる。今季の締めくくりとなる南米ペルー戦。個でもチームでも、輝きの中心には「余裕の久保」がいる。【岡崎悠利】